原町の学習塾、進学塾の【さくらアカデミー】

「動詞」が重要である理由②

2023.03.09 未分類

今回は、前々回に続き、英語における

動詞の重要性についてお話します。

この前は、動詞が重要である理由の1つ

目として、

「動詞が文型を決め、意味も決める。」

と書きました。つまり、動詞は英文全体

を支配する、中心的存在であると言えま

す。

一方で、動詞は別の重要な役割も担って

います。それは、形を変えることで、

動詞以外のはたらきも出来るということ

です。

具体的に説明しましょう。

He smiled gently.

(彼はやさしくほほえんだ。)

この文のsmileは、述語動詞(英語では

述語のことを述語動詞といいます。)

としてはたらいています。しかし、

以下の文のsmileはどうでしょう。

①Smiling makes people happy.

(ほほえむことは人を幸せにする。)

②Look at the smiling girl.

(ほほえんでいる少女を見て。)

③She came to me, smiling.

(彼女はほほえみながら、やって来た。)

すべての文にsmileという動詞が使われ

ていますが、ingがついたことにより、

そのはたらきが変化しています。

具体的にはそれぞれ、

①は主語になる「名詞」

②は少女を修飾する「形容詞」

③はやって来たを修飾する「副詞」、

のはたらきをしています。

このように動詞にingをつけることで、

名詞や形容詞や副詞のはたらきをプラス

することができるのです。

このような変化は全部で、

①「to不定詞」=to動詞 

②「動名詞」=動詞ing 

③「分詞」=動詞ing/動詞ed、

の3つあり、これらをまとめて準動詞

といいます。動詞にはこの準動詞という

変化があるため、とても奥が深く重要性

が格段に増すわけです。

今日の内容をまとめます。

動詞のはたらきは

①述語動詞として文の中心的役割を

果たす。

②3種類の準動詞に変化して、

名詞や形容詞や副詞の役割をもこなす。

動詞はすごく器用なので、ちょっと道具

を与えることで、専門外の仕事もやって

のける。そんなイメージです。

次回は3つ目の品詞、「形容詞」のお話

に移ります。

文責 若林