原町の学習塾、進学塾の【さくらアカデミー】

進化する英検②

2023.10.16 未分類

前回のブログで、英検が、

①英作文が2題に増加し、

②準2級と2級の間に新しい級を導

入する。

という2点で進化するとお伝えしま

した。今回は①の変更について、

なぜ進化と言えるのかについての

考えを述べます。

正しい英文を書くためには、単語、

熟語、語法、文法、構文といった

総合的な力が必要です。よって、

一定の長さの英文を書いてもらえ

ば、おのずとその人の英語力が浮き

彫りになります。

また、まとまった文章を書くために

は、論理的に構成する力も必要とな

るため、

自由英作文の問題は、英語力と同時

に国語力も問える、一石二鳥の問題

と言えます。

しかし、いわゆる英語の試験は、

選択式の問題が多く、英作文の問題

は主役ではありません。なぜか。

その最大の理由はやはり、

「採点が大変だから」でしょう。

自由英作文の模範解答を1つに統一

することはできません。受験者はさ

まざまな考えを、さまざまな表現を

使って書くからです。十人十色の英

文を平等に採点するには、採点者の

高い英語力と、採点基準の徹底した

共有が不可欠です。試験を行う側

からすれば、できるだけ早く、効率

的に採点したいわけですから、長い

英作文の出題はできれば避けたいと

いうことになります。受験者が多け

ればなおさらです。

英検は年間400万人以上が受験しま

す。大学入学共通テストの受験者が

47万人であることを考えれば、その

数がいかにすごいかがわかります。

それでも英作文の問題を増やすとい

うことは、「採点の手間より、みな

さんの正確な英語力判定を優先しま

す。」というメッセージであると思

います。

英検の受験料は高いと思う方もいる

かもしれませんが、問題の質の高さ

と、面接試験が含まれることを考え

れば、払う価値は十分にあると私は

思っています。

英作文は苦手だから・・・と否定的

にとらえず、むしろ英検を目標に

学習すれば、スピーキングも含めた

総合的な力を伸ばせる。と考えて、

積極的にチャレンジしてほしいで

す。

次回 進化する英検③につづく

文責 若林