前置詞②
今回は前置詞と副詞のちがいに
ついてお話します。
前置詞は名詞とセットになって必ず
修飾語になります。副詞も必ず修飾語に
なりますので、その点では同じです。
しかし、大きな違いがあります。
副詞は名詞を修飾できないのに
対し、「前置詞+名詞」は何でも
修飾できるという点です。
英文で説明しましょう。
①He put the pen on the desk.
彼はペンを机に置いた。
②The pen on the desk is mine.
机の上のペンは私のものです。
どちらの文にも、on the desk という
「前置詞+名詞」が使われています。
①のon the desk(机の上に)は
put(置いた)という「動詞」を修飾
しています。
②のon the desk(机の上の)は
the pen(ペン)という「名詞」を
修飾しています。
このように、「前置詞+名詞」は、
名詞を修飾する形容詞と、名詞以外
を修飾する副詞の両方の働きを備え
ているので、何でも修飾できます。
英文中で前置詞が多用されるのは
このためです。前置詞は、いわば最強の
修飾語なのです。前置詞はよく目にする
わりに、その働きは軽視されがちです
が、修飾語として非常に大きな役割を
担っています。
「前置詞+名詞」を見たらセットに
して、どこを修飾しているのか考え
る習慣をつけましょう。
今日のまとめ
①副詞は、名詞以外を修飾するので、
名詞を修飾できない。
②「前置詞+名詞」は、名詞も、
名詞以外も、何でも修飾できる。
次回 品詞のまとめに続く。
文責 若林