英文解釈のすすめ
学生にとって英語の勉強と言えば
「英文読解」。大学入試の英語の
問題は長文読解問題の比重が高く、
語数も増える傾向にあります。共通
テストにいたっては、すべて長文問
題です。
したがって、単語と文法の力を駆使
して、いかに速く大量の英文を読む
かが、中高生の大きな課題になって
きています。
では、どうすれば速く英語が読める
ようになるのか。
「ふだんから速さを意識し、とにか
く止まらずに読み進め、少々わから
ないところがあっても気にしない。
全体の内容がなんとなくわかれば
よい。それを続けていればいつか
全部わかるようになる。」
このように考えて、多読だけに偏る
学習法は危険です。よちよち歩きの
赤ちゃんに、いきなり走る練習をさ
せても、転んでけがをするだけで
す。まずはしっかり「歩く」動作を
習得しなければなりません。
英語も、まずは与えられた1文1文
の構造をとらえて、ゆっくり正確に
読む訓練が不可欠です。これを繰り
返すことで、少しずつ読む速度があ
がっていきます。逆説的ですが、
速く読むためには、ゆっくり正確に
読む練習が必要なのです。
英文法を使って正確に読む訓練、
それが英文解釈(精読)です。速読
練習の前に英文解釈のテキストを
1冊は仕上げることを強くおすすめ
します。
個人的なおすすめを2冊。
基礎から学びたい人は、
「読解のための英文法が面白いほど
わかる本・必修編」(肘井学/著)
難関大学を目指している人は、
「英文解釈教室」(伊藤和夫/著)
本屋さんには、他にも良い英文解釈
の参考書がたくさんありますので、
ぜひ自分の目で探してみてくださ
い。
文責 若林