G7広島サミットで思うこと
5月19日から21日にかけて、
G7広島サミットがあり(G7とは
フランス、アメリカ、イギリス、
ドイツ、日本、イタリア、カナダのこと
です。)各国首脳による国際会議が行わ
れました。
個人的に今回のサミットは、核兵器
の廃絶という点で、とても大きな意
義を持つと思います。
その理由は以下の2つです。
①G7の首脳がそろって広島の原爆資料
館を訪れ、慰霊碑に献花をしました。
重要なのはこの中に、日本に原爆を
落としたアメリカや、核保有国であ
るイギリス、フランスの首脳が含ま
れているということです。
核兵器を持つ国のトップが、
核兵器の残酷さを自ら直視するという
行為は賞賛に値すると、私は思い
ます。原爆資料館で、核兵器使用の悲惨
さを目の当たりにしたリーダーたちが、
その廃絶に向けて力を合わせてくれる
ことを強く期待します。
②各国首脳は、原爆資料館を訪れた際、
それぞれが記帳し、メッセージを残しま
した。記帳した内容は外務省のホームペ
ージで公開されていますので、ぜひ読ん
でみてください。各首脳の思いがこもっ
た素晴らしいメッセージです。
文字で書かれたメッセージは、その
場に永遠に残り、目にする人へ発信
され続けます。
しかもそれが、一国のリーダーのもので
あれば影響力はきっと大きいでしょう。
その意志を継いで、若い世代の人た
ちや、次の時代の人たちが、核兵器
のない世界を実現してくれることを
願います。
一方で、サミットが行われている最中も
ウクライナでは戦争が続き、世界には今
まさに核兵器を開発している国もありま
す。具体的な案も示さず、ただ核廃絶を
叫んだところで、現実に核兵器や戦争を
なくすことなどできない、という意見も
あるでしょう。
しかしそれでも、今回のサミット困難
な理想実現への大きな一歩になったと
信じたいです。
文責 若林