今回のテーマは「英文を正確に読む」

ことについてです。

英語を読んでいて、「単語の意味はすべ

て調べたのに、文全体の意味がよくわか

らない。」という経験をしたことがあり

ませんか。中学校の教科書レベルであれ

ば、単語の意味がわかれば、あとはなん

となく意味をつなぎ合わせていけば、

文の内容がわかることが多いです。

しかし、一文が長く複雑になってくる

と、そうはいかなくなります。その理由

は、単語と単語を「つなぐ」ルールの

理解が不十分だからです。

たとえば、プラモデルを作るとしましょ

う。部品の数が少なければ、自分のイメ

ージだけで作り上げることができるかも

しれません。しかし、部品の数が多くな

れば、どれとどれを組み合わせるかを

教えてくれる設計図が必要になります。

私も子供のころ、プラモデルを作るのが

好きで、設計図とにらめっこしながら

作ったのをよく覚えています。

英語において、この設計図にあたるのが

文法です。無数にある単語をどうやって

つなぐかを文法が教えてくれます。

英文法を理解し、それが頭の中にしっか

り整理されていれば、どんな文でも全体

の構造をとらえ、意味が正確にわかる

ようになります。

英文法学習の真の目的は、文法問題を

解くことにあるのではなく、英文を正確

によむための設計図を手に入れることに

あるのです。

英語を正確に読むには、まず一定の英文

法を理解し、それを「使って」英文を

正確に読む訓練、すなわち「精読」の

練習が欠かせません。

では、読むための英文法は何から勉強

すればよいのでしょう。次回からは、

まず初めに理解しておくべき文法事項、

「品詞」と「文型」について話を進めて

いきたいと思います。

文責　若林